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Jamaica コンサート事情

2018年が明けた最初のショウはシャギー&フレンズでした。このショウは2年に1回シャギーが国立バスタマンテ子供病院の集中治療室の器具を買うために行っているチャリティー・イベントです。1月6日、場所は政府が提供したキングス・ハウス(ジャマイカ国会議事堂)内の芝生特設ステージ、チケットは3タイプありシルバー(飲み放題)5000J$、ゴールド(食べ放題呑み放題)14000J$、そして豪華ディナー付きが30000J$というかなり高額なコンサートですが、ショウの収益はすべてバスタマンテ子供病院に寄付されます。ジャマイカでは高価なショウですが2日前にはゴールドもプラチナムも全て売り切れ、ジャマイカは好景気、上流階級はお金があるんだなーと実感させられたパーティでした。ショーの内容はさすがにシャギーのチャリティーでした。出演者はジャマイカからプロフェッサー・ナッツ、チャカ・ディマス&プライヤーズ、デグスタダップス、ジュニア・リード、ディンドン、ウエィン・ワンダー、ケープルトン、バーリントン・リーバイ、サードワールド、クリストファー・マーチン、アイドニア、トリニダットからはソカ代表でフィヤン・ローレンスとブンジー夫妻そしてアメリカからはヒューマンビートの元祖ドギー・フレッシュ、ワイクリフ、そしてなんとスペシャルゲストにあのポリスのスティングが・・・

ジャマイカでは珍しく8時きっかりにショウがスタート、1人20分の持ち時間を快適に進んでいきました。実は2年前のこのショウは、アーティストがそれぞれ自分のバンドを連れてきてバンドチェンジが長すぎて観客から文句が出たため、今回はなんと全員が同じバンドでやるジャマイカスタイルでした。出演者が15組を超えているのにバンド・チェンジの中だるみもなくきちんと8時スタート、2時に終了できたので観客も飽きずに楽しめてとても良かったと思います。

今回の目玉のスティング・・・ポリス最初のヒット曲「メッセージ・イン・ア・ボトル」から始まり「ロクサーヌ」、スティングがソロになってからの曲「イングリシュマン・イン・NY」などの名曲をジャマイカのバンドをバックに自分もベースを弾きながら歌う素晴らしいショウでした。私も30年前の2トーンズ、ネオモッズ時代にはポリスが大好きだったので、ジャマイカでスティングを見れるなんて感極まりました。

肝心のショウの収益は100万J$を越え、全収益はバスタマンティ子供病院に寄付されました。男前ですねシャギー。
実はこのショウの後に意気投合したシャギーとスティングは二人でグラミー・ショウのステージに立ったり、二人で「ドント・メーク・ミー・ウェイト」というレゲエの曲を作りアルバム『44/876』を発表したりと、なんだか世界規模の素敵な展開になっています。

そしてその1週間後1月12日(金)13(土)は、毎年行われるトニー・レベルの誕生日を祝う年明けのビッグイベント、レベル・ソルートでした。今年も出演者は珍しい人が出ていました。

1日目 Agent Sasco、Anthony B、Anthony Cruz、Big Youth、Bugle、Bushman、Charly Black、Chevaughn、Cocoa Tea、DaVille、Glacia Robinson、Jah Vinci、JC Lodge、Jesse Royal、King Sounds、Lutan Fyah、Mighty Mystic、Richie Spice、Third World、Tony Rebel、Vershon、Wickerman、Zamunda

2日目Admiral Tibet、Althea & Donna、Barrington Levy、Bernard Collins of the Abyssinians、Capleton、 Davianah、Ding Dong、Duane Stephenson、Elephant Man、Fantan Mojah、Freddie McGregor、Garnet Silk Jr.、Gyptian、I-Octane、I-Wayne、Ikaya、Jahmiel、Leroy Gibbons、Leroy Sibbles、Little Hero、Louie Culture、Luciano、 Nitty Kutchie、Nkulee Dube、Pinchers、Queen Ifrica、Ras Shiloh、Romain Virgo、Rondell Positive、Sanchez、

2日間で計50組以上、1日に25組以上の豪華な出演者で入場料は普通席が1日5000J$、VIPでも10000J$です。本当にこんなショウを見た時はジャマイカにいてよかったと思いますね。少しだけシャギーのショウと出演者が重なっていたのは残念ですが、1日目に一番良かったのはJCロッジでした。今はJCがイギリスに住んでいるため久々に見ましたがスイートなハイトーンは健在、30年以上前のジャパスプで見た時と変わらず感動しました。あとココティーは、さすがのステージでしたが途中で今話題の18歳の女子高校生DJコフィーを紹介、これは彼女のデビュー・ステージだったのですがすごくかわいいし、初々しくてしかもDJはしっかりしていてとっても良かったです。

2日目のサンチェス、バーリントン・リーバイという2大シンガーの出演はもちろん最高だったのですが、あの大ヒット曲「アップタウン・トップ・トンキング」で知られるアルテナ&ドナが見られたことがすごく幸せでした。レベル・ソルートの歴史は1994年のトニー・レベルの生まれたマンデビルで始まった彼の誕生日を祝うコンサートでしたが、今年はもう24年目を迎えました。1回目には同郷マンデビル出身のあのガーネットシルクも出演しており、今ではジャマイカ1のラスタ文化フェスになっております。会場内ではラスタのフェスなので一切お肉、アルコール類は売っていませんし、今まで一度の暴力沙汰も起こっておらず、来年は25周年なので何かスペシャル考えている気がします(BUJUだといいんですがね)。

2年前にキングストンからオチョリオスまでの高速道路も開通し渋滞がなければ1時間でいけるし、毎年1月の第2週末なので来年の年始にジャマイカ旅行を予定している方はぜひこれに合わせれば楽しいと思います。(来年は1月11〜12日の予定)

2月はジャマイカが国で定めた黒人歴史月間でイベントが色々行われます。しかも数年前からこの期間をレゲエ強化月間として毎週水曜日ジャマイカ産業音楽組合(JARIA)がキングストンで無料コンサートやレゲエに関するフォーラムが無料で開催されます。故デニス・ブラウンの誕生日が2月1日 故ボブ・マーリーの誕生日が2月6日ということもあり、この時期に合わせてデニス・ブラウンやボブ・マーリー関連のイベントも満載なのでこの時期のジャマイカにはレゲエ好きの旅行者が世界各国から集まります。

2月6日のボブ・マーリー誕生日にはジャマイカ各地のボブゆかりの場所でお祝いや無料コンサートが開かれました。まずボブの生まれ故郷のセントアンズのナインマイルにあるボブのお墓では朝6時からナイヤビンギの太鼓で始まったフリーコンサートが夜中まで開催されました。そしてキングストンのボブ・マーリー・ミュージアムでも夕方4時から深夜2時までは無料コンサートが催されました。セントアンズのメインアーティストはケープルトンで、ボブ・マーリー・ミュージアムはエイジェント・サスコ(アサシン)やファンタン・モジョなどの大物ゲストでしたが、肝心のボブの息子たちは一人もジャマイカにおらず、なんとマイアミのスタジオからのライブストリーミングがボブ・マーリー・ミュージアムの特設スタージに映し出されちょっと残念な誕生日でした。

2月10日はキングストンのアップタウンで人気のラスタサウンド、ヤードコア主催のダブワイズの特別編。ジャマイカ代表キングジャミーズ、イギリスからはサー・デービット・ロディガンのタイマン、ダブダンスでした。去年から始まった企画ですがこれがなかなか他では見られないダンスで、舞台上にミキサーを置いてその場でキング・ジャミー御大が曲をダブ・ミックス。それに対しサー・デービット・ロディガンは普段はクラッシュとかではかけないレアなダブや曲を(あの定番のキャットのダブまで)かけてくれて本当にいいパーティでした。 

数年前からこの2月のレゲエ月間の毎水曜にキングストンの公園などの公の会場でジャマイカ・レゲエ産業音楽組合主催の無料コンサートが開催されています。今年は3回行われ1回目はハーフウエー・ツリーのマンデラ・パークでDJ特集、2回目はレゲエバンドのファイヤーハウス・クルー・バンドがフルメンバーで出演、ゲストはもちろんルシアノ。28日3回目のメインゲストはリッチー・スパイスとベガスで無料なのに中々いいショウを見ることができました。

デニス・ブラウンの誕生日の2月1日は(去年は企画倒れとなった)デニス誕生日記念の無料コンサートがレゲエ・マンスリー主催のもと2月24日にダウンタウンのウォーターフロント特設ステージで開催されました。ケン・ブースやルシアノなどのビッグ・アーティストが出演して各々デニスの曲を1曲ずつ歌うというとても素敵なコンサートでした。

というわけで、もし来年ジャマイカに来ることを考えているなら年末年始も良いですが、ぜひ1月のレベル・ソルートと2月のレゲエ月間に来ることをお勧めします。


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