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Bitty McLean & Sly & Robbie 「Love Restart」


●このアルバムでは楽器を弾いていますか?

B:「Babylon Has Fallen」ではオルガンを少し弾いているよ。色々なところで目立たないように隠れて少し変なフレーズを主にオルガンで入れてるんだ (笑) 。「I’ve Found Someone」の途中のフレーズもそう。でも自分をミュージシャンだとは思ってはいないよ (笑) 。

●ソングライティングだけでなく自身のヴォーカルのレコーディング、ミックス、ダブミックス、そして楽器の演奏もしているということですよね。

B:そうなんだ。僕はすべての側面が好きなんだ。エンジニアリングもね。アルバムを制作している時は最終形を想豫してそれに近づけていくようにしている。さらにSly & Robbieはレベルが高いから良い音がするレコードを常に目指している。それがキーだと思う。
レコードは良い演奏に加えプロデュースもプレゼンテーションも最高でなくてはならない。テープをしっかり聴いて良いものを作り上げていくエンジニアリングも好きで、Sly & Robbieとアルバムを作っているということは6〜7人の別々のプロデューサーと仕事をしているわけではないから可能なんだと思う。このアルバムでは全てがうまくいった。Sly & Robbieという素晴らしいミュージシャンとまるで絵画の全てのピースを紡ぎだすようにアルバムを完成することができた。

●Bitty McLeanの音楽はとてもスウィートでロマンティックだと思うのですが、それは貴方の人柄を表しているのですか?

B:そう願っているよ。僕は世界中に10人の妻がいて50人子供がいる (笑) 。 冗談だ。自分の音楽が自分の人柄を表していることは重要なことだと思う。その音楽に真実があれば、人々は共感できると思う。

●8月後半から9月に中旬までヨーロッパをツアーしていたけど、Sly & RobbieとLenkyもいたんだよね?どの国を廻って、その結果はどうだった?

B:ツアーは最高だったよ。スウェーデンから始まってインド洋のレユニオン島、ベルギー、ドイツ、プラハ、フランス、そしてスペインのロッテルダムを廻ったんだ。合計9ショウだったと思う。Johnny Osbourneも一緒だった。Robbieが最近一緒に仕事しているJunior Naturalとも共演したし、ロッテルダムはYellowmanと一緒だったよ。Sly & Robbieがまさにあるべきテンポ、そしてエネルギーで演奏をすると人々がただ魅了されるんだよ。これがレゲエミュージックだってね。ツアーのレビューの評価も高く、最高だった。Sly & Robbie with Taxi Gangとのステージは頂点だ。素晴らしい経験だった。

●キャリアも長いですね? 今後はどうなっていきたいですか?

B:大学の学生としてサウンドエンジニアリングを学び始めたのが30年前になるよ。1988年、それがスタジオに足を踏み入れた最初の時だった。UB40のエンジニアとしてプロフェッショナルに仕事するようになったのが1991年、そしてアーティストとして活動するようになったのが1993年。だからもう25年になる。アーティストとしては一貫して活動し続ける事が重要だと思っている。レコードやショウに対して、常に人々が良い期待を持てるアーティストでありたい。それは簡単ではないがアーティストとしてクオリティーが高く一貫していることが大切だと思うんだ。次はフィラデルフィア(サウンド)のプロジェクトに取り掛かっている。プレッシャーもないし時間を使って曲を書いているよ。あと5年ぐらいはかかるかな (笑) 。

音楽は常に新しいリスナーを探してくれる。過去のアルバム『Movin’ On』『The Taxi Sessions』『Heart Mind & Soul』からの曲も、何年かたって新しい人々に辿り着いて聴かれることがある。音楽はリリースされたら終わりではなく育っていく、そういう過程も好きなんだ。

Bitty McLeanとSly & Robbieの『Love Restart』を皆んなが聴いてくれることを祈っているよ。近いうちに日本でこのアルバムからの新しい曲を披露できるのを楽しみにしているよ。

Sly & Robbie

2018年9月に北欧JAZZのニルス・ペッター・モルベルと来日したSly & Robbieの二人をブルーノート東京でキャッチ。

●Bittyとの1ヶ月前のヨーロッパ・ツアーはどうでしたか?

Sly & Robbieが二人同時に:最高だったよ!!

●Bittyと作品を作るようになってもう12年になるね。一人のアーティストとこれほど長く続いているのはなぜですか?

Sly Dunbar (以下、S):Bittyと最初に出会ったのはロンドンでクリスマスの時期にスタジオからのスペシャル・ライブがあって、その中の一人のアーティストとして出会ったんだ。その後彼がUB40のAli Campbellと一緒にジャマイカに来たときに再会したんだ。Otis Reddingのトリビュート・アルバムを作っていて1曲録音したんだ。以後はロンドンに行ったら、彼がチェックしに来てくれたり、彼にリディムトラックや曲を送ったりしていたんだ。アーティストは色々なプロデューサーと組むのが普通だけど、Bittyとは長いことコンスタントにやっているね。

Robbie Shakespeare (以下、R):時の流れるのは早いな。もう12年なのか? Bittyは最もクールなやつだ。Bittyはミュージシャンで、エンジニアでもありシンガーなんだ。Bittyはバッドだよ (笑) 。

S:そうだね。自分が何を求めているか分かっているから彼の音楽はいつもいい音がする。いいリディムを聴いたらわかるアーティストなんだ。

R:このアルバムは、スタジオに一緒に入らなかったが電話でここを変えようとか色々やりとりした。だから彼のスピリットは常に一緒にいたよ (笑)。ラフミックスを聴いてインストのダブやタフなミックスをもっと出したらいいと思ったんだ。「Broke My Heart」はベースが“ボボボボンボボボン、ドドゴドンドドドド”っていう感じで、それにドラムがいい感じで楽曲にフィットしていて、余計な音がなくてヴォーカルに合っていた。

S:「War Is Over」という曲は“トキトキトキトキトキトントン、トキトキトキトキトキトトトン、War Is Over”ってね。Bittyのミックスを聴いた時ダブのサウンドがとてもいいと思ったよ。だからヴォーカルが終わったらヴォイスを抜いて後半でダブにするように言ったんだ。リディムがストロングだったからそうするべきだってね。そのスタイルだと全てがうまく行くからね。このチョイスはエクセレントだ。

●「Take My Heart」のドラムパターンはとても特別で変わっていますよね。どうやってそうなったの?

S:Robbieがベースラインを弾いて自分がドラムを叩いた。こういう風に自然にそうなったんだ。他に言いようがないよね (笑) 。(Slyがスマホのスピーカーで「Take My Heart」をもう一度聴き直して)スタジオに長くいるからその間に変化してベストなスタイルやパターンになるんだよ。Bittyの音楽は正統系な音楽だから、それを自分の音楽の耳で捉えてリズムを刻んだんだ。ただ自分をプレイしただけなんだ。

●Sly & RobbieとBitty McLeanの今後を教えてください。

R: “The sky is the limit”だ。なんでも可能で、それを日々やっていくだけさ。誰も俺たちが音楽を作ることを止められないんだ。

(ストリーミング、ダウンロード)『LOVE RESTART』


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