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2020年の年始から現在までのジャマイカ近況報告


Text & Photo by Jun Tochino(Labrish)

2020年はダウンタウンの花火とステージショウで年が明けました。1月1日の午前0時から始まるダウンタウンの花火は毎年豪華になってきており今年は20分というロングバージョンでした。花火の上がるダウンタウンの海の前には特設ステージが作られて夜10時から1時まで政府主催の無料ステージショウが毎年行われます。今年はEtana、SHENSEEA、Ding Dong、今年期待のラスタ系新人歌手Mortimer、そのあとLucianoとショーが進み、ここで花火が上がって一時休止。花火の後Chi Ching Ching、Stylo G、Jahvillaniと続く豪華な年明けでした。

1月といえばやはりトニー・レベルの誕生日を祝うショウ、レベル・ソルート。毎年1月第2週の金曜と土曜にオーチョリオス近郊のセントアンズベイにあるプライオリーという会場で行われますが今年は第3週の1月17日18日に開催されました。

1日目のラインナップ
Steel Pulse、Toots & The Maytals、Sanchez、Bobi Wine、Terry Linen、Chevaughn、Tony Rebel、Notis Heavyweight Rockaz、Mackeehan、Chi Ching Ching、Papa Michigan、Singing Melody、Leroy Sibbles、Flourgon、General Trees、Stevie Face、Lone Ranger

2日目のラインナップ
Moses Davis (Beenie Man) 、Richie Spice、Chronic Law、Jack Radics、George Nooks、Anthony B、The Meditations、Queen Ifrica、Mortimer、I Octane、Jesse Royal、I Wayne、Louie Culture、Lady G、Mikey Spice、Errol Dunkley、Jack Scorpio、Tony Tuff、Wayne Wade、Hopeton James、Benjy Myaz、Dynamq Sound

私も2日間行きましたが1日目の目玉はやはりスティール・パルス、トゥーツ・ヒバートとサンチェスでした。1日目は10時くらいから始まり、頭からジェネラル・ツリーズやパパ・ミシガン、フローアゴン、ローン・レンジャーなどの80’s実力派DJが出てきて圧巻。



そのあと誕生日男のトニー・レベル、そしてスティール・パルスと続きトゥーツ・ヒバートへ。デビッド・ハインズ(スティール・パルス)はイギリス出身なのでジャマイカではあまり見ることはありません。







ヒット曲もジャマイカというより80年代に世界(日本やヨーロッパ)でヒットしたので、ローカルの反応はいまいちでしたが、ヨーロッパから来ているお客の反応はかなりのものでした。トゥーツはさすがのステージでしたが前半マイクの調節ミスでマイクの音量が小さくちょっと残念なステージでした。





その後はサンチェス。本当にいつ聞いてもいいものはいい、最高のステージでした。

サンチェスの後は今回のゲスト、アフリカ、ウガンダのレゲエ・アーティストでしかも政治家で次のウガンダの大統領候補という肩書を持つボビ・ワイン。実は去年もレベル・ソルートに出ていたのですが、今年は取り巻き全員赤いベレー帽をかぶり、軍服で革命を前面に押し出し自分が次期ウガンダ大統領だということをアピールするアフリカンレゲエ+ウガンダ音楽のステージでした。そして最後はChi Ching Chingが締めくくり、1日目は朝8時に終わりました。

2日目は私は結構早い時間9時から行きましたが会場は結構な雨が降っていました。1日目も雨が降っていましたがそんなに大雨ではなく霧雨程度だったので傘は差さずタオルを頭からかぶるくらいで何とか朝まで見られたのですが、2日目は9時の時点で結構雨が降ったりやんだりで、傘を持ち雨合羽をかぶっての観賞になりました。




まず最初のステージはマイアミ在住のウェイン・ウェイド、この人は80年代に沢山いい曲を出しているのですが、マイアミ在住ということもあり私も見るのは今回が初めて。このレベルソルートのいいところはそういうアーティストも出してくれるところです。続いてトニー・タフ。この人も実は最近はあまりショウに出ていないのでショウを見るのは多分日本のジャパンスプラシュ以来かも?すっごく楽しみだったのですがここでなんと大雨。舞台の下に隠れて聞いていましたがやっぱいいですね。


次にジャック・ラディックス。今はネグリル在住らしいのですがなんせパワフル。胸毛が自慢のなのか?シャツを胸の下まで開けて胸毛を出しての熱唱。そこからマイキー・スパイス、ホープトン・ジェームスと続きます。ホープトン・ジェームスはファルセットのすばらしい声で会場を魅了。曲は自分の曲ではないですが、声が素晴らしくて、今回のレベル・ソルートで一番盛り上げた人かもしれません。



ここからエロール・ダンクリー、そして今回の目玉アーティトのメディテーションズへと続きます。メディテーションズはジャマイカにいるオリジナルメンバーを入れてのパフォーマンス。でもこの時もかなりの雨で見たいのに雨がすごくてきちんと舞台を観れずに、裏のテントからモニターを鑑賞してる感じでした。本当にもったいない。そして今はアメリカ在住のレディー・G。

その後、この日のスペシャルイベントはベテランブラック・スコーピオ・サウンドとアフリカ難民出身NY在住のダイナミック・サウンドのサウンドクラッシュ。レベル・ソルートに来るようなお客さんがサウンドクラッシュを体験するのは多分初めて。司会のムタバルーカが去年ジュニア・ゴング主催のジャムロッククルーズで見たサウンドクラシュの感想と体験をお客さんに力説してからのクラッシュスタート。5曲のみのチューン・フィ・チューンの一騎打ち。結果は結局勝敗なしの勝負でしたが、ダイナミックのほうが1歩リードかな?

その後は日本にも行ったジェシー・ロイヤル。ジャマイカでもかなり人気の様子。この時点で2時、雨は激しくなるばかり、その後は、リッチー・スパイス、アイ・ウェイン、アントニー・Bとショウは続いていきますが私は雨に耐え切れずこの時点で会場を後にしました。
レベル・ソルートはいいショウなんですが、毎年雨に悩まされます。このショウの為に海外から来ている人も多いので、海外から来ているお客さんは雨合羽や傘を使い頑張って最後まで見ますが、ジャマイカの観客は雨が降ったらショウは見に行きません。チケットもジャマイカ人にはかなり高い1日6000Jドルということもあり、2日間見に行くジャマイカ人は少ないのですが、今回前売りの状況や町の人たちの前評判は、1日目のサンチェスより2日目に出る最近話題のクロニック・ロウやビーニマンの方が人気があり、あいにくの雨でも外国人客は入ったのですが、ジャマイカローカルはあまり入りませんでした。私も2日目の大雨であきらめて途中で帰りましたが、世の中便利なもので帰りの車の中からでも携帯のネットライブでYouTubeのショウを鑑賞することができました。

来年のレベルソルートの日程はまだ発表されていませんが、今年のイレギュラーな日程を考えると、1月9・10日または16・17日だと思われます。来年ジャマイカにレベル・ソルートを見に来る方はぜひその両方の日程で滞在できるように旅程を組んでください。あとレベル・ソルートは毎年YouTubeライブで公式オンライン配信をしています。ジャマイカに来れない方も日本の土曜・日曜の昼になりますので是非そちらで見てくださいね。そしてトニー・レベル、今年も楽しいショウをありがとう。来年の情報はRebel saluteで検索して下さい。

そしてレベル・ソルートの2週間後には、ジャマイカの国を挙げてのレゲエ月間です。

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