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ペリー・ヘンゼル

Q1 2005年に会ったとき、ヘンゼルさんは続編の可能性を熱っぽく話していました。そのプロジェクトには取りかかっていたのでしょうか?

A1 ジミー・クリフが続編に関しては熱心ですね。(生き残った設定で)アイヴァンをもう一度演じたいそうです。

Q2 『ハーダー・ゼイ・カム』のミュージカルも成功したと聞いています。ロンドンとマイアミ、トロントでしか上演されませんでしたが、ニューヨークやジャマイカで上演する予定はありますか?

A2. いま、北米向けに内容を刷新したものを制作中です。

Q3. 映画の中で、どのシーンが好きですか?

A3. ジミー・クリフがスタジオで主題歌をレコーディングするシーンですね。実際にあの曲を録音したスタジオなんですよ。迫真のパフォーマンスですばらしいと思います。

Q4. 映画の内容が、今日の社会でもあり得る話だという点もすごいと思います。ヘンゼルさんの深い洞察力が理由でしょう。ステファニーから、彼は何でもよく知っている人だった、とも聞きました。彼の芸術性、もしくは仕事に対する姿勢について、思い出があったら教えて下さい。

A4 ペリーは、明確なヴィジョンを持っている人でした。最近の地政学(geopolitical)に端を発した出来事や、科学技術の進歩について好んで話していましたね。

Q5 『ノー・プレース・ライク・ホーム』はどの程度仕上がっているのでしょうか? 近い将来、スクリーンで観られることを期待していいでしょうか?

A5 最近、映像が飛び飛びになっている箇所を修正し終わったばかりです。いまは、音楽の(権利関係の)クリアランスを待っているところで、それさえ済めば発表できます。実は、あの制作中の遍歴を追ったドキュメンタリー・フィルムも存在しています。

 アイヴァンがライム・キーで撃たれたシーンは、確かにはっきり死んだかどうか分からない。ジミー・クリフは今年で66才。10年ほど間を空けるにしても、生き延びたアイヴァンを演じるのは少々厳しいだろうから、クリフが過去を振り返る設定にして、もう一人若い俳優を立てれば…とファンとしていろいろ夢想してしまうが、本当のところ、続編が見たいかどうか微妙なところだ。方法を間違えたにせよ、「自由なまま墓に入った方がまし/パペットや奴隷みたいに生きるくらいなら」と、主題歌で歌われるアイヴァンの精神は、何かを成し遂げたい人に痛いほど響くのはいまでも同じ。一作きりの方が、普遍性を保てるように思う。

 2回目に、ペリーさんに会ったのは、ニューヨークだった。やはりステファニーから声がかかって、トライベッカでランチを食べながら、『ハーダー・ゼイ・カム』の続編の話もした気もするが、彼が終止ニコニコして、満足そうにのんびりしている様子を見て、ヤボな質問はやめよう、と思った覚えもある。体調が芳しくない、とは聞いていたが、ガンを患っていたとは知らなかった。そういう素振りを、全く見せなかったのだ。『ハーダー・ゼイ・カム』が出来上がったとき、フィルムの入った缶を持って、世界中に直接売り込みに行った人だ。ペリー・ヘンゼルもまた、「自分の取り分は、この世にいるうちにしっかり受け取ろう」という強い精神を持ったジャマイカ人だった。

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