PUSHIM
Interview by Norie Okabe
Photo by iGa-c
- PUSHIM復活ライブ、チケット発売中!!
記念すべきRiddim Online第一弾は、我らが歌姫、PUSHIMが登場。妊娠を機にフェスやライヴの出演を控えてきたPUSHIMが2011年、満を持して始動。しかも6月には新作のリリースと、1年半振りとなる復活ライヴの開催が決定! 出産後初となる貴重なインタヴューをどうぞ。
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- ●出産後初のインタヴューということなので、妊娠時のエピソードなど、この1年を振り返る話もお聞きしたいと思います。まずは、妊娠がわかったときの率直な感想などを。
- PUSHIM(以下P):「次のアルバム、どうなんのやろ?」と(笑)。去年の2月に妊娠がわかったんですけど、ちょうどアルバム制作中でジャマイカにいたんですよ。このまま予定どおりに進めてリリースするのか、一旦止めるのか、どうなんのやろ、と。結果的には、スタッフと話し合って、出産後にリリースしようってことになったんですけど。
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- 子供が産まれることで、音楽をやめるとかやめないとか、そういう迷いは生まれませんでしたか?
- P:まったくないですね。なるほど、それは今言われるまで考えたこともなかったな(笑)。ただ当初は妊娠期間を使って、ゆっくり休暇しようかなとは思ってました。ちょうどデビュー10周年のツアーも終わって、タイミング的にも区切りがいいし、自分の中で少しマンネリ化していたところもあったんで、充電的な期間になればいいかなと思って。でもよくよく考えてみると、子供を産んでからはもっと忙しくなるわけで、長い休みをとらないかんときもある。そしたら歌い手としての勘が鈍らへんかなっていう怖さも出てきたりして。なにしろ初めて子どもを持つので、いろいろ想像が足りないんですよ。子供が産まれてから生活がどう変化するか見えてこない。それで迷った部分もあったんですけど。
- ●結果的には、休まず歌い続けるほうを選んだ。
- P:そうですね。妊娠中というのはすごく貴重な期間だと思うんで、それを活かした曲作りやレコーディングをやっていこう、と。ライブについても、今までと同じペースでフェスに出るのは難しいにしても、できる限り歌いたかったし。
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- ●例年どおりの出演はなかったものの、「横浜レゲエ祭」や「Highest Mountain」など、サプライズ出演も多くあって、こんなに歌う妊婦さんはめずらしいんじゃないかと思うほどでした(笑)。「Soul Rebel」は、出産何日前でしたっけ?
- P:出産が10月7日やから、4日前。ASATOさんのメモリアル・ライヴ(「Lady Soul –ASATO memorial live-」)は、2日前でしたね。体調が良かったら絶対行こうと思っていたんで、歌えてよかった。やっぱり、「歌って」と言われると歌いたくなるし、なにより、基本"出たがり"やから(笑)。
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- ●ヴォーカル面での変化はありましたか?
- P:妊娠すると、お腹に力が入らへんとか、ピッチが狂いやすいとか、高い声が出にくくなるとか聞いたけど、私はむしろ声出てましたね。Mighty Jam Rockの「One Blood」(2010年7月21日にリリースされた『3 The Hardway X』収録曲)は、妊娠中に録った歌なんですけど、あれはすごくキーが高くて正直歌えるのかな?って思ってたんですよ。でも問題なく録れたし、「Highest Mountain」のときも、ものすごくいい感じに歌えたんです。3万人くらいいる観客の一番後ろのほうまで、声がびゅわ〜〜っと飛んでいって(笑)。むっちゃ気持ちよかった。「誓い feat. MIHIRO〜マイロ〜」(2010年9月1日にリリースされた配信限定リリース曲)も、途中からグワーッとエキサイトしていく歌なんだけど、それもすごくいい形で録れたし。
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- ●「誓い feat. MIHIRO〜マイロ〜」は、希望や光を感じる曲でした。
- P:あれはもう、これから親になる自分に対して「頑張らんと!」っていう想いをぶつけた曲ですね。誰にでもあてはまる歌やと思うけど、個人的には今まで一人で好き勝手にやってきた自分に、これからは「しっかりせな!」って想いで(笑)。妊娠中は、ほかにもいろいろ書いた曲がありますけど、気持ちが高ぶったり、下がり気味になったり、お腹が大きくなるにつれ温かい気持ちが溢れてきたり……。今までにない、いろんな感情が生まれる中で、それを1つ1つ曲にしていった感じですね。
- ●では、出産後、一番に出てきた感情は?
- P:うーん、なんやろ。私でも産めるんやなって。「産んでもうた!」みたいな(笑)。もともと結婚して母親になって……っていう目標を持っていたほうではなかったし、歌うことが一番で、私生活は適当な感じやったんで。そんな自分が母親になれたんやっていう不思議な感覚はありましたね。
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- ●そうした妊娠、出産経験が音楽面に与えた影響とは、どんなものですか? たとえば、冒頭で語っていたマンネリ化が解消されたとか。
- P:結果的にそうなったってことですよね。いつもそうなんだけど、毎度アルバムを作り終わったあとっていうのは、すっからかんになるんですよ。そこからまた生活していく中で、いろんなことが起きて、書きたい衝動にかられて、次のアルバムにつながっていく。だから、もしもこういう出来事がないままに歌を書き続けていたら、いつか自分が飽きてしまったかもしれない。なんの変化もなく過ごしていたら、歌がつまらなくなってしまったかもしれない。そう思うと、怖いなと思います。今だから思うことだけど。
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