THIS MOMENT

Interview by Riddim

「This Moment」へのメッセージが続々到着中!! メッセージはこちらへ。

 東日本大震災の直後から、OVERHEAT MUSICのECがチャリティ・ソングの制作をしている。ジャマイカ、アメリカ、イギリス、そしてもちろん日本からはPushim、Moominを始めトップ・クラスのアーティスト達が集結。さらに全員が同じトラックの上で異なるメロディとリリックを歌うというレゲエならではのスタイルということだが、その全貌を知るにはレゲエザイオン、レコチョク、iTunesでは5月下旬まで待たなければならない。ならばその前にこの「This Moment」をプロデュースしたECに真相を訊くべく緊急インタヴュー。


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●今回、この曲を制作しようとしたきっかけからお願いします。

EC:3月のあの日以降、一週間東京にいた人なら、全テレビ局が同じ様な悲惨な映像を流していて、それを観ていて何とも思わない人はいなかったと思うんだよね。それをどう受け止めたかはそれぞれの立場があるので違うんだけど、俺の場合はスタジオが有って、近くにアーティストがいて、友達がいる。だから音楽を作って、その売上を寄付した方がいいんじゃないかなって自然に流れたんだよ。単に今日のランチを削ってコンビニで寄付することプラス・アルファにはなるかな、とね。


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 実際、今はそれぞれの立場で何かをすべき時なんだよ。ただ、それは音楽である必要なんて全然ない。例えばパン屋がパンをあげられるならばあげればいいし、お米を作っていてお米をあげられるならばあげればいいし、Tシャツを作っていて、それが足しになるのならばあげればいいし…。だから、たまたま俺の場合は音楽なんだよね。


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 震災後、一週間ぐらいだとまだ被災者の数はせいぜい1,000人程度としか発表されてなかったと思うんだけど、俺は「これは1万人ぐらいいくな」と思ったわけ。だから今作る曲は「上を向いて歩こう」とか「Get Up, Stand Up」みたいなメッセージの、そんなACの広告みたいな曲は作りたくなかった。「がんばりましょう」って言ったって、まだ遺体も見つかってない。もし俺が東京にいてそんな曲を制作したら「お前ら、東京にいるからそんな歌を歌えるんじゃねえのか」って言われてもしょうがない。本当に人の気持ちを考えているんだったら、今は、今一番ヘヴィな人もひっくるめて普通に受け入れられるかもしれない曲、つまり単なるラヴ・ソングを作りたいと思ったんだ。


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●曲も皆さんから次々と送られてきました。

EC:最初にお願いする時に、みんなに俺の想いを全部書いて送って、その後に電話やメールもしてなるべく細かく説明したんだ。ただ、例えば俺がリリシストとしても超一流と思っているDilated PeoplesのRakaa Iriscienceにラップを頼んだんだけど、申し訳ないと思いつつもリリックを書き直してもらっている。もちろん凄くいいリリックだったんだけれど、テーマがデカ過ぎた。それは俺が思い描いていたものじゃなかったから。なぜなら一番の目標の到達点は、楽曲として最高の曲を作ることではなくて、みんなの想いをひとつにする曲を作りたかったからなんだ。もし仕事で俺がエグゼクティヴ・プロデューサーとしてひとつの研ぎ澄まされた曲をレコーディングしたなら、俺が気に入らなければ、お金を払っていようが採用しなくてもいいわけさ。


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