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THE MAZE

Guan Chai
Heart Beat
　
Interview by Naohiro Moro / Photo by Watanabe Shiko
　

トラック制作チーム“TC Movements”として、あるいはバンド“Jungle Roots”のMPC／パーカッションとして、そしてDee Jayとして。Mighty Crownファミリーの一員として大きく貢献して来たGuan Chai。いよいよソロ・アーティストとしての、初のフル・アルバム『Heart Beat』の到着だ。
　
●まずは、本誌初登場ということで、簡単に経歴をお聞きしたいんですが。
Guan Chai（以下G）：最初は千葉のZodiacっていうサウンドのMC兼セレクターをやってました。14年前位ですね。その後、Dizzyと（Killa）Bam Bamと３人でSunsetを立ち上げて、その時もセレクターで、主にアーリーで、オールディーズをかけたりしてました。
　
●YoYo-CとPapa Bに勧められてDee Jayを始めたって聞いたんですけど？
G：そうですね。「お前もやれば？」みたいな（笑）。スゲー簡単な感じですよ。でも、自分的には背中を押されたもんがあって。
　
●それでDee Jayコンテスト「登竜門」にエントリーして優勝、と。
G：そんな感じですね。その頃に歌ってた曲が、Life Style Recordsからリリースしてもらった「もうじき」って歌ですね。
　
●Guan Chaiって言う名前の意味ってどんな感じなんですか？
G：オレ、本名が“関”なんですけど、“関家の子”っていう意味で“関仔”って書いて“グワン・チャイ”って読むんですけど、当時のバイト先の中華食材屋さんの社長さんに付けてもらって。なんか字画もばっちりらしいんですよ。
　
●トラック制作を任される様になったのは？
G：オレ、前にバンドをやってたんですよ。そしたら「お前、バンドやってたんならオケ作れんべ」みたいに言われて（笑）。スゲー簡単な感じなんですけど、チャンスをもらえて。それで作ってるうちに、それを気に入ってもらえて。
　
●何かファミリーから愛されてる感じがしますね（笑）。その流れからJungle Rootsに加入みたいな。かなりの凄腕ミュージシャンの集合体のバンドですけど、今回のアルバムは、そのJungle Rootsからの全面バックアップを感じますね。曲毎の完成度が高いというか、単純に音がいいですよ。
G：ベースはKuuboさんに弾いてもらってる曲が多いですね。あと、外池（満広）さんと、森（俊也）さんにもいろいろ手伝ってもらってます。SimonとSami（-T）の厳しいダメ出しもありつつ、逆にそこで再度練り直してさらに良くなって。本当に今のベストと言えるものができたと思います。
　
●ポジティヴなリリックが、「らしさ」みたいな部分かなと思うんですけど、やっぱりその辺がレゲエを通じて伝えたいとこな訳ですか？
G：そうなんでしょうね。そうよく言われます。自分も悩むことが多いんで、自分に向けて書いたリリックなのかも知れないですけど、だからこそ、それを伝えたいんだと思います。
　
●これで今年からはJing Tengもレーベルに加わって、Fire BalI、Papa B、Guan Chaiと、それのバックをJungle Rootsが務めるっていう、魅力的なパッケージでライヴが出来ますね。
G：そうですね。オレもやっと名刺代わりになる１枚が出来たんで、ひとりのDee Jay、Guan Chaiとしてガンガンやって行きたいです。結構良いもんが出来たと自分でも思うんで。7／21にはPapa B、Guan Chai with Jungle Rootsで、横浜のクラブ24で未成年も来れる夜の７時位の時間帯でリリース・パーティもやるんで、今からそれが楽しみですね。
　
『Heart Beat』
Guan Chai

[Toshiba EMI / TOCT-26288 ]