HOME > 301 > PLAY IT LOUD from No.301

topics

301    COLUMN    PLAY IT LOUD

MISSION IN PROGRESS / MORGAN HERITAGE
[VP / VP1779]
NYとSt.Thomas(JAの田舎)に拠点を置き、多ジャンルの要素を混ぜた楽曲にラスタファリとしてのKey-Massageをのせ、ソウルフルなレゲエ・チューンに仕上げる彼ら。3年ぶりの新作はKanye West系譜な曲やロック調な曲があったり全体的にかなりポップ色の強い作品だが、軽やかなメロディに乗ってハートを深く刺すこれぞモーガンズ・チューン「Nothing To Smile About」がやはり彼らの真骨頂かと。[輸入盤](遠井なつき)
 
FIGHT WITH ALL YOUR MIGHT / ANTHONY CRUZ
[PENTHOUSE / VP / VPPHCD2348]
近年のレゲエ・ファンならば5th Elementクルーの一員(現在脱退)として認識しているだろうダンスホール・シンガーのA・クルーズ。93年にレコード・デビューだから既に15年のキャリアを持つ彼だが、本作が1stアルバム。名門ペントハウスのボス、ドノヴァン・ジャーメイン総指揮の下、制作された本作は当然、気合い充分だったはずで抜かりのない作りだが、ヴェテランならではの余裕も感じる佳作。[輸入盤](大場俊明)
  
MOVING 2 THE TOP / ABIJAH
[AZION / 634479664861]
VPからのデビュー盤より5年ぶりとなる2作目。Mystic Revelation Of Rastafariのメンバーを実父に持つ生粋のこのルーツ・マンは、この間Hopi Landにまで足を伸ばす精力的なライヴ活動によって成熟。生音トラック・スタイルを堅持し、Tevin Campbellをfeat.した「Over Come」、大ヒット「Revelation」のBeenie Man Remix、静かなゴスペル調の「I Surrender」など聴き所も多く、新鮮で甘いハーブの様に心をくすぐる佳作。(遠井なつき)
 
MOVEMENT / ROOTZ UNDERGROUND
[RIVER STONE / MU0014]
闘志を全面に押し出したメッセージ性の強いルーツ・レゲエ。コマーシャルな部分は一切無い揺るがない姿勢が聞く人の拳を握らせる。バンドの呼吸はぴったりだ。少ししゃがれた声のリード・ヴォーカルが語るように歌う一曲にしびれました。ディーン・フレイザー・プロデュースの逸品。他にはボビ−・デジタルが2曲手掛けています。アルバムの後半、カツオ推薦ナンバーが収録されてるでえ。[輸入盤](磯野カツオ)
 
INNER EXILE / LEE EVERTON
[ROOTDOWN / RDM13044-2]
スイスのアーティスト。詳細は全く分りません。ただ耳が一目惚れしてしまう確率はかなり高い。カツオもその一人。シンプルなギター&スウィート・サウンドは、何の飾りも無く素朴。初めて会った事を忘れてしまう様な優しい歌声に包まれる至福の時がやってきます。アコースティック・タイプのレゲエを求める方にピッタリですね。触れれば触れるほど温かい音楽に巡り会いました。いつか日本に来てね。[輸入盤](磯野カツオ)
 
TWO ROCKSTEADY RIDDIMS / LONE ARK & VARIOUS ARTISTS
[A-LONE PRODUCTIONS / ARKCD 001 & FAK 062 ]
スペインのA-Loneが昨年リリースしたシングルを編集した本作。ソリッド・ルーツと思いきや、Phil Prattの "Dirty Dozen" リメイク・オケとRobert Sanchezによる60sテイスト溢れるオケ使用のコンシャスなリリックを中心としたRock-steady。各2Vocal+1DJ+Versionを収録。Glen Washingtonは勿論だが一番のお勧めはRanking Forrest。オールド・トースターばりのDJスタイルに思わず聴き惚れること請け合い。[輸入盤](楳原豊人)
  
THE SWEET SOUND OF COCOA TEA / COCOA TEA
[17 NORTH PARADE / VP / VP4123]
Jammy's世代のレゲエ・ファンがパっと名前が出て来るダンスホール・シンガーはサンチェスかこの人だろう。それだけ彼はダンスホール・シンガーの象徴的存在であり、実際、ヒット曲や印象的な曲を量産してきた。本作はそんな彼の84年のヒット曲「Lost My Sonia」(Volcano)から2006年の「Save Us Oh Jah」(Xterminator)までたっぷりと36曲を詰め込んだもの。彼の声そのものがダンスホールと再認識。[輸入盤](大場俊明)
 
OVERDUBBED / DUB SYNDICATE
[GROOVEATTACK / CCT3016-2]
On-U Soundでお馴染み、ニュー・ウェイヴな生DUBを切り開いてきた彼らの新作。過去の楽曲をRob Smith(Smith & Mighty)がメガミックス。過度なオーヴァーダブは控えて原曲の魅力を引き出す流れある世界。職人技が光りますね。DUB愛好家は即座に反応するでしょう。Capleton、Luciano、Junior Reidの声が聴こえた瞬間、心に火が灯る。根は繋がっている事を肌で実感。ワン・ドロップは永遠の合い言葉。[輸入盤](磯野カツオ)
 
ビューティフル・ガールズ〜ザ・ストリクトリー・ベスト・ワークス・コレクション/レゲエ・ディスコ・ロッカーズ&V.A.
[フラワー / FLRC-059]
ここ数年、レゲエ・アーティストによる所謂“外仕事作品集”が数多くリリースされているが、それだけ現在、各方面でレゲエが欲せられているという証拠だろう。しかも誰もが気持ち良くなるラヴァーズ・ロックを得意とするRDRの場合、その振り幅は更に広がり、クラブ系以外にも中島美嘉、伊藤由奈、和田アキ子らの楽曲までも手掛けているから面白い。2曲の初CD化を含む全16曲、どれもとんちが効いてます。(大場俊明)
 
桜レゲエ/ソフト・パンク
[ソニー / SICL-201]
ユニット名からして怪しさを醸し出しているが、やってる事も誰もが知ってるポップスをレゲエ・アレンジでカヴァーしていて、それがツボを得過ぎているのが怪しい。更にミックスはマッド教授と如何にも策士による作為を感じる。と、うだうだ考えずに普通に耳にすれば、この季節にハマり過ぎるほんわか作品。で、その正体の仕掛人はLiquidroom、そして演者はThe K、Icchie、LIkkle Mai、高木一江他。なるほど。(大場俊明)
 
カヴァーズ ノン・ストップ・メガ・ミックス〜ダンスホール・スタイリー/V.A.
[[ビクター / VICP-64084]]
こちらもカヴァー集だが、すっかりお馴染みのジャマイカもの人気シリーズ。今回は今までリリースされた同シリーズ4タイトルの中から27曲を厳選し、元ストーン・ラヴのリッチー・フィーリングスが現場風にノン・ストップ・ミックス。当然リッチーの腕なんだろうが、これがまた如何にも現場的な臨場感があって気持ちがいい。疑似レゲエ・ラジオ番組を体験できる『レディオ・スタイリー』も同時にリリース。(大場俊明)
   
マスター・ブラスター2008/V.A.
[ビクター / VICL-62785]
東京発のジョグリン・サウンド、ペイス・メイカーによる人気ジャパニーズ・ダンスホール・ミックスCD・シリーズ“Master Blaster”の第三弾。本シリーズの魅力は彼らのダンスと同様、とにかくイケイケなノリ。しかも人気日本人アーティストの現場でボスするお馴染みのチューンばかりがこれでもかと詰まっている点でしょうか。ベテランはもちろん、旬な若手アーティストもいつも以上に詰め込んでいます。(大場俊明)
 
ディシプリン/ジャネット
[ユニバーサル/UICL-9067]
1年半ぶり10作目となる新作は、デフ・ジャムへ移籍してのリリースに。盟友ジャム&ルイスとのタッグは解かれているものの、ロドニー・ジャーキンス、ニーヨ、ドリーム、ジョンティ・オースティンらによる仕事は、ジャネット印をきっちり体現している。R&Bのみならずポップ・シーン全体を引っ張ってきたその普遍性とトンがりの妙は、彼女の唯一無二なスウィート・ヴォイスと相俟って、まさに死角なし。(石澤伸行)
 
ニュー・アメリカ・パート・ワン(第4次世界大戦)/エリカ・バドゥ
[ユニバーサル/UICT-1038]
4年半ぶりの4作目。マッドリブ、サーラー・クリエイティヴズ、ナインス・ワンダー、ロイ・エアーズと、ここに居並ぶ音職人の名にまずはアゲさせられるが、実際のサウンド・スケープも、ズブズブ沈んだり、フワフワ浮かんだり、ビュンとどこかへ飛んで行ったりと、エリカ様ならではのマイ・ウェイぶりが全開。そして、そこに彼女が紡ぐ言葉が乗ることで、グルーヴが完成されていく様に震撼させられるのだ。(石澤伸行)
 
ジョーダン・スパークス/ジョーダン・スパークス
[BMG/BVCP-21591]
アリゾナ州出身、アメリカン・アイドル史上最年少での優勝者によるデビュー作。スターゲイトが手掛けるシングル曲「Tatoo」が既にヒット中の彼女だが、アンダードッグス、ブラッドシャイ&アヴァント、そして(あの「C'est La Vie」の!)ロビー・ネヴィルといった錚々たる制作陣が音世界を支える中、フレッシュさ満点ながら、早くも風格さえ感じさせる新人離れした振る舞いには、驚かされること必至だろう。(石澤伸行)
 
イン・アンド・アウト・オブ・ラヴ/シェリー・デニス
[ワーナー/WPCR-12833]
バッド・ボーイから新たなソングストレスがデビュー。初お目見えが99年あたりだった彼女にとって、まさに満を持しての登場だが、レーベルの力の入れ様は招聘された制作陣にも表われる。P・ディディは勿論、マリオ・ワイナンズ、スティーヴィー・J、ロドニー・ジャーキンス、ティンバら錚々たる布陣が、アップデイトされたヒップホップ・ソウルを大判振る舞い。彼女も艶のあるパフォーミングで応酬する。(石澤伸行)
 
イースト・サイド・ストーリー/エミリー・キング
[BMG/BVCP-21593]
22歳の才媛によるデビュー作。アフリカ系米国人の父とイタリア人の母の間に生まれ、幼少の頃から様々な音楽に親しんできた彼女は、チャッキー・トンプソンやサラーム・レミらの協力のもと上梓された本作で、ストリート色の濃いR&Bからクラシカルなジャズまで幅広なアプローチを展開している。しかしながら、そこには彼女のメロディ・メイカーとしての芯が一本通っていて、それがなんとも清々しいのだ。(石澤伸行)
 
ファイアード・アップ/アリーシャ
[DIMID / DMDCD-0011]
UKの3人組ミスティークの顔役がソロ・デビュー。シングル「Lip-stick」が大ヒット中の彼女だが、グループ活動当時から図抜けていた、パワフルなパフォーマンスはそのままに、R&B、ヒップホップ、ダンスホール、ロックを大股で行き来するような音楽性にも、大きな成長をみる。UKシーンの今を支える新進クリエイター勢の入魂ぶりもさることながら、彼女の自信に満ちた立ち姿が眩しい、天晴れな作品集だ。(石澤伸行)
  
ファミリー・ビジネス/アルハカ
[キロ・ミュージック / KILO-002]
ダブ的なダウン・テンポにダンスホールの感覚を取り入れ(旧作にはシズラも参加)、早くからグライム〜ダブステップ〜バイリ・ファンキに呼応していたドイツのユニットの日本限定CD。ヨーロッパらしいミニマル〜テック・ハウスの美意識と深さ持ちながら、あくまでもベース・ミュージックとしての弾力と太さへのこだわりを感じさせる仕上がり。多数のヴォーカリストを起用し、色んなカラーで飽きさせない。(飯島直樹)
  
リモメントス:メモリーズ/JUZU a.k.a. MOOCHY

[クロスポイント/CPSCD-002]
Re-Momentosシリーズ第2弾。前作同様ベトナム、ハワイ、ジャマイカ、キューバ、東京、福岡……など世界各地でレコーディング。聴く者の記憶/既視感を呼び起こしながら様々な(まだ見ぬものを含めた)景色を脳内に浮かび上がらせる、彼の長いDJとしての経験が存分に発揮された、真の意味での“DJミックス”作品と言える。内田直之や大友良英、芳垣安洋など、要所を押さえた参加者の技量も光っている。(飯島直樹)
   
ラサ/ミナクマリ
[エンジェルズ・エッグ/DDCA-5048]
チャラと新居昭乃とのユニットでシタールを弾く姿が話題となっていたシンガー・ソングライターのデビュー作。現地で学んだインド古典の奏法に根ざしつつ、元ガールズ・バンドらしいポップ感覚とエレクトロニカ以降のサウンド・センス、そしてカヒミ・カリイやフアナ・モリーナも連想させるウィスパー・ボイスが、彼女のもうひとつの顔=ティー・ブレンダーのような絶妙さでミックス。言葉のセンスも面白い。(飯島直樹)
  
サイボーグ/ゴマ・ダ・ディジュリドゥ
[ジャングルミュージック/JMCD-007]
キャリア10周年。幾つかのバンド編成でのリリースを経て、6年ぶりとなるゴマ・ダ・ディジュリドゥ名義での新作。世界最古の木管楽器であるディジュリドゥを、最新のテクノロジーを駆使し、ビートから上物にまで使用。ヒップホップ、ハウス、レゲエ(ダブやダンスホール)、サンバ……など多岐に渡るサウンド・スタイルに、太古でヒューマンなDNAが宿る不思議な作品となった。イッチーら4人のミキシングも見事。(飯島直樹)
  
No.1/トウキョウ・ナンバー1・ソウル・セット
[エイベックス/ティアブリッジ/NFCD-27071/B]
昨年末オーラル・バイオグラフィが刊行され話題となった今はなき下北沢のクラブZoo〜Slitsを現在も体現するグループ(と筆者は思う)の新作。それぞれが重ねた歳と経験を反映させたサウンドながら、その芯は変らず。言葉と音にニヤリとしたりグッときたり…この感覚こそが日本であり、彼ら最大の魅力。時代を経てもあの場所から方々へ散った同輩には胸に響くだろうし、当時を知らない若者にも新鮮に響いて欲しい。(飯島直樹)
 
ムジカ・イノセンテ selected by 渡辺俊美/V.A.
[ビーンズ/NBNSCD-8849]
スペインはバルセロナ発ルンバ・カタルーニャをベースに、パンクやレゲエ、ロック、クンビア、アフロ、ジプシー、インド、キューバ……など、ジャンルや国境の壁を超えて混血した音楽=メスティーソ・ミュージック”を集めた日本初のコンピレーション『罪のない音楽』。現地シーン呼応したサウンドを聴かせるZoot 16の顔としても活躍する渡辺俊美による間違いのない選曲。踏み込みたい人にも入門編にも。(飯島直樹)

top
top
magazine

magazine

magazine

magazine

magazine

magazine

columns

GO BACK

ISLAND EXPRESS
UK REPORT
WHAT THE DEAL IS
PLAY IT LOUD
RECORDS & TAPES
RAW SINGLES
CHART
RING RINg RING
BOOM BAP
Day In Da West

columns
columns

columns
columns
columns
columns
page up!
Riddim Nation

"Riddim"がディレクションする
レゲエ番組「Riddim Nation
第19配信中!

Go RiddimNation!

nation