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HIGHEST MOUNTAIN 2008
 
Text by Takashi Futatsugi / Photo by iGa-c & Michiko Kiseki
 


 東のMighty Crownとくれば、西のMighty Jam Rock。東の「横浜レゲエ祭」とくれば、西の「Highest Mountain」。レゲエ・ビッグ・フェスの二大巨頭、西の頂点=「Highest Mountain」が今年めでたく10周年を迎えた(8/2、舞洲野外特設会場)。それでは濃厚な誌上実況中継をどうぞ。
 
 そんじょそこらの山とは違う(=Top A Top Of Mountain)、それが「ハイエスト・マウンテン」(以下「ハイエスト」)!! 今年遂に10周年=「Big 10」の時を迎えたこの“西の最高峰となる野外レゲエ・フェス”は、実際“サプライズ”で一杯だった…。野外進出後、(客としての)唯一の心配事といえば天候だったのだが、スコール続きの大阪でもこの日は見事一日中晴れ。だが、殺人的な猛暑。そんな、ジリジリと肌が焦げる音が聞こえる中、アーリー・タイムに初登場したLittle Soldier、そして例によって“はじまりの合図”を主宰のMighty Jam Rockが打ち鳴らし(Pequu、強らユーツのラバダブも)、Super Trashをバックに第1部がスタート。
 
トップバッターは、「ハイエスト」出場経験アリの55Level。25,000人の熱視線にも負けない5人の勢いは本物。続いては初登場の笑連隊。大舞台に相応しい衣装もさることながら、「反抗声明」の「ハイエスト」版など工夫をこらしたステージングで楽しませてくれた。楽しませてくれたといえば、「ハイエスト」には久々の登場となる浪速乃ラガ男児=Kenty Gross。「ほんまに言うてんの?」など、オーディエンスとのやり取りはやはり天下一品で、流行の(?)ラガ詩吟もキメてくれた。おなじみRodem CycloneがChehon等のダブでしっかりアゲてくれた後は、Home Grownがステージへ。アルバムを出したばかりのJing Tengが心地いい音の波を放ち、「Up & Down」のコンビネーションからGuan Chaiにスウィッチ。MC含めて盛り上げ上手(携帯ネタも)の彼も最後に十八番の「Heart Beat」で感動的にシメてくれた。大阪生まれのハマの兄貴 Nanjamanの爆走ぶりも凄まじく、合唱必至のメドレー・スタイルもこの人ならではの説得力が…。そして、ラガラボの社長・次長・課長!というコールを受けて現れたBoogie Man、Vader、Arm Strongも気合入りまくりのステージを展開。この3役の並びも実に壮観だ。プラチナムなダブを届けてくれたSunsetに続いては、司会業だけじゃない!とPapa Rankinのショウタイムに。いつものことながら、やはりこの場所で聴く「ヨロコビの歌」 は格別の気持ちよさ、だ。
 

 
 
大声援を受けて登場したHan-Kunの身体能力の高い1人舞台(湘南のオレです!と自己紹介した彼は「サンクチュアリ」も歌った)から、日本のナッツ教授的立ち位置からネクスト・レヴェルに突入した感のあるH-Manの三宝印乃話芸(&焦らし芸)を堪能した後は、夕暮れ時に最も映えるキング・オブ・スウィート・ヴォイス=Moominが。「ありがとう最高」から「歩いていこう」のメドレー、そしてZeebraを呼び込んでの「ゆれるロマンス」に大観衆も沸きに沸いた。毎回何か仕掛けてくる、天下のワールド・チャンピオンMighty Crownが、エンターテイメントとしての兄弟クラッシュ(=変則的チューン・フィ・チューン?)で楽しませてくれた後は、Jungle Rootsがセコンド(バック)に付き、芸歴20周年のPapa Bがリングイン。ラストの「Bubble Swing」に至るまで、早口からなにから流石の技のオンパレードで魅せてくれた。いつも暴れて帰る(?)印象のFire Ballのステージでは、Highest Big 10を祝って、お約束の10周マンが宇宙から舞洲に交信(ヴィジョンに登場)。その後の「Superstar」の盛り上がりも凄かった。 
 


 
「ハイエスト」及び「後夜祭」の常連サウンドBurn DownがいつもながらのアツいMCと大阪とJAを繋ぐセレクションで心の銃を開放させてくれた後は、野外最後の部では初となるNG Headが。その「音楽のチカラ」をしっかり感じさせる貫禄のステージの締めは、Boogie、Kenty、Shingo★西成との「大阪プライド」だった。安定したマイク捌きでいつも星空に手を伸ばさせるRyo the Skywalkerは、アゲまくるだけでなく“大阪では(ある一定の年齢以上の人は)みんな歌える”名曲「忘れておしまい」や、故Terry The Aki 06への追悼を捧げ歌った「Ever Green」でも感動の渦を巻き起こした。灯火の女王ことPushimも、初披露となる「Love This Music」でJing Tengと絡んだり、同じく新曲の「Rainbow」などで、大観衆を魅了。イントロで笑顔がこぼれる最後の「I Pray」も心に響いた。そして大ラスは、「ハイエスト」の顔=JTB。ヴァイブス満タン、全力疾走(Like ウサイン・ボルト)なのは言うまでもなく…。Chozen Lee、Nanja、Ryo、それぞれとのコンビを挟みつつ、テリ山へのメッセージを送りつつ、「One Big Joint」から3連発の3人コンビで、その怒涛のステージは終了…かと思ったら、これをやらなきゃ終わらないでしょ!と“最初で最後”の再現できない「Big10」〜ラバダブ大会に。
 
 いや〜凄かった。アツかった! そして、シビれた! いつもながら、いや、いつも以上に(会場で摂取した約4Lの水分が全て汗に)。確かに“節目”の10回目ではあるが、それ以上に「これからが楽しみだ!」という新鮮な気持ちにさせてくれたBig10、だった。
 


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