SOUL REBEL 2008
Text by Toshiaki Ohba / Photo by Hiroto Sakaguchi
東京の秋を爆音で彩る名物ビッグ・ダンス、「Soul Rebel」が今年も開催。今号では出演アーティストそれぞれに「Soul Rebel」出演に向けてコメントを頂いた。それらの言葉通りアーティスト達にとっても非常に思い入れの強いイヴェントだけに、各自思考を凝らした素晴らしいステージが繰り広げられることになりそうだ。
「いつか野音で日本のレゲエ・アーティストだけを集めてやりたいね」とは、確か90年代も終わりに近づいた頃にHome Grownのリーダー、Tancoが打合せ中に発した言葉だったと思うのだが、それはあの時代にレゲエに携わっていた者ならば誰もが思い描いた“夢”でもあった。ただ、アルバムをリリースしているレゲエ・アーティストがほとんどいないという状況で、3,000人を収容する日比谷野外音楽堂(野音)を借りきってそういったフェスティバルを開催するのはあまり現実的な話ではなかった。
しかし、ダンスホール第二世代として道を切り開いて行ったMoominに続きPushimもアルバムをリリースし、99年にはJudgmentがUKで、さらにMighty CrownがNYで開催されたサウンド・クラッシュで優勝するなどしシーンが注目され始めた2000年秋、野音で日本人レゲエ・アーティストだけによるフェスティバル「SOUL REBEL」がスタートしたのだ。
今年9回目を迎える「SOUL REBEL」だが、日本の首都、東京のど真ん中、しかも法務省、外務省、経済産業省、警視庁といった省庁、そして皇居に囲まれ、国会議事堂にもほど近いこの会場で、レゲエ・ミュージックというレベル・ミュージックを爆音で奏で、歌うこと、そしてそんな演者の顔を間近に見ながら最高の音質でレゲエ・ミュージックを体感する意義は大きい。
野外フェスティバルは毎年4月頃からスタートするが、その後、全国各地で行われる大小様々なダンスの現場でアーティスト達はみっちりと鍛えられ磨かれていく。そんな姿を間近で接してきたスタッフによって「SOUL REBEL」に出演するアーティストは厳選される。つまり、トップの中のトップのアーティスト達だけでなく、今絶対に観ておくべきアーティスト達の、成熟したパフォーマンスが体験できるのが「SOUL REBEL」なのだ。
それでは今年最後となる野外フェスティバルを心ゆくまで楽しみましょう。
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http://www.overheat.com/soulrebel/artists.html