Moominの約1年ぶりのニュー・レコーディングによるシングル、「ネバギバ」が遂に完成(4月21日発売)! 彼ならではの、春の訪れを告げるポジティヴ・チューンに仕上がった。今年はどこまでポジティヴ・ ヴァイブスをまき散らしてくれるのだろうか?

 「暗いニュースばかりの うす汚れたこの街で」生きていると、ポジティヴで明るい歌のありがたさを痛感する時がある。「いつも前向きで」って言葉はよく言うけど、シンドイ時もあるしね。
 「ネバギバ」とタイトルも軽やかに、これまでのMoominの曲のなかでも頭ひとつ抜けて明るく、吹っ切れた印象を与える新曲は、ホント“暗いニュースばかり”な時代だからこそ、のポジティヴ・ヴァイブに溢れている快作になっている。前作の「栽培したい」で「三木道三作の曲の世界にはいい刺激を受けた」と本人も語っていたが、それが見事に表れたのが今作だと言えるだろう。更に盟友Home GrownのTancoによるカリブ風味満点のオケも、この曲の吹っ切れた感を見事に後押しする出来映えで、今からライヴでのシーンが浮かんでしまう。
 こうやって聞いていると、去年Moominにインタビューする機会があったんだけど、その時に彼がこんな事を言っていたのを思い出す。
 「どんなに前向きなことを言って歌にしたって、大きな社会からいったら変わらないかもしれないけど、そのなかで生きている人が、オレの曲を聴いて、気分的にちょっと嫌な事あっても、そこでもう一歩がんばってみようかな、なんて気持ちになってくれれば嬉しいし、そういう人がいるってことを信じているからね」
 そう、Moominは判っているのだ。例え変わることのできない“うす汚れたこの街”でも、自分の歌に込めたポジティヴ・ヴァイブが、人の気持ちにちょっとだけでも変化を与えるかもしれないことを。だからこその「Never Give Up まだまだまだ 世の中 捨てたもんじゃないんじゃん」の歌詞が湧き出てくるのだろう。
 このシングルのカップリングには、やはり古くからの盟友、M. Kamishiroとの名コンビの作による「ゆめのつづき」が選ばれているが、こちらは打って変わった幻想的な言葉が連なるミッドなダンス・ナンバー。オケもそれに合わせてのグランド・ビートなアプローチで大人な仕上がり。
 と、実に対照的な2曲ながら前作からも感じた“Moominワールド”の進化、成熟を確認できる充実した内容。これにHase-Tによる電脳ソカとでも言えそうな「ネバギバ」のリミックスを加えたのが今回のシングル。
 これで、現在レコーディング中という次のアルバム(6月後半リリース予定)では、どんな新しいMoominを見せてくれるのかがますます楽しみになった、というわけだ。

JFN系列で放送していたラジオ番組「SOUL JAMMIN'」が4月1日からリニューアルして、TOKYO FM系列全国38局ネットで「MOTHER MUSIC SOUL JAMMIN'」として生まれ変わります! 放送日は毎週木曜日、23時から24時。





「ネバギバ」
Moomin
[Island / Universal / UPCI-5001]