今、ジャマイカで最もフレッシュなグループ、ヴォイス・メール。「Weh Di Time」「Wacky Dip」はここ日本でも大人気だ。未だに実態を知らない人も少なくないかもしれないが、そんな人達の為にも貴重なインタヴュー。キングストン発、アルバム『Hey』のリリースをひかえたイキの良い彼らのナマの声をどうぞ。

まずはメンバーの自己紹介と各自のパートを教えて下さい。
Craig:クレイヴです(写真左)。
Kevin:ケヴィンです(写真右)。
O'Neil:オニールです(写真中央)。基本的に3人ともシンガー。曲によってリード・ヴォーカルを変えるんだよ。3人ともDJも出来るから、DJのパートもその曲によって違うね。
Kevin:トリオでダンスホールに新しい風を送るダンスホール・グループさ。

アーティストになったきっかけと理由を教えて下さい。
Kevin:自分を表現する為に一番手っ取り早かったんだ。リリックスは書いていたからどこかで発表したかったしね。とにかくステージが大好きなのもあるな。
O'Neil:外から受けたインスピレーションを自分なりに上手く表に出したかったんだ。夢が叶って良かったよ。
Craig:とにかく音楽を愛していたからね。音楽は生活の一部なんだ。それをそのまま、何らかの形に生かしたんだ。

グループ名の由来は?
Kevin:もともとオレらは5人組だったんだけど、辞めてしまった1人がジョークで付けた名前さ。それを使い続けているけれど、深い意味は特にないよ。

今回のブレイクで必要だったものは何だったのでしょうか? タフなジャマイカでブレイクする為に必要なものとは?
Craig:まずプロフェッショナリズムを貫く事だね。それとハングリーさ。常にハングリーでなくてはね。オレたちも何曲かヒットは出しているけど、ハングリーさは忘れちゃいけない。ハングリー! ハングリー! ハングリーだ!
Kevin:とにかく目標を絶対に達成するという信念。その為にハード・ワークする事だね。
O'Neil:あとタイミングも重要だよな。「Weh Di Time」なんて正しくそうさ。Champagneレーベルがリリースしたタイミングが凄く良かったんだ。ダンスホールでヒットを出すにはタイミングも大きな要素さ。

1月1日に日本でもアルバム『Hey』が発売されますね。今の気持ちとイチオシの曲を教えて下さい。
Kevin:凄くハッピー。日本の人がどんなレスポンスをするか楽しみだよ。
O'Neil:イチオシは全曲さ。ポジティヴでハッピー、ギャルの曲もダンスの曲もある。パッピー&ラヴなアルバムだよ。コンビネーションも楽しんで欲しいね。

あなた方は、日本ではT.O.K.に比較される事もありますが、よりダンスホール直結型でタフなグループと言えばあなたたちの方だと思います。自分たちではどう思っているのでしょうか。T.O.K.をライヴァル視していますか?
Craig:彼らをライヴァルとして見た事は一度もないよ。オレらはひとつのジャマイカのダンスホール・グループだと思っているだけなんだ。アメリカだって似たスタイルのヴォーカル・グループが沢山いるけど、皆が皆ライヴァルって訳じゃないだろ?
O'Neil:目指しているゴールは皆一緒だからね。良い曲を作って、それを買ってもらって、聴いてもらって、楽しんでもらう。T.O.K.もBounty KillerもBeenie Manも目指すところは一緒だろ?

自分たちと相性が良いと思うプロデューサーは誰ですか?
Kevin:
Tony Kellyはアイデアが豊富で、それが全て素晴らしい。Champagneは子供の心を持った人。キッズに何がウケるか、何がダンスさせるかを分かっている人物だ。 Robert Livingstonはオレたちに任せてくれるね。つまり自オレたちらしくパフォームさせてくれるから好きだね。
O'Neil:Tony Kellyはクリエイティヴだし、Champagneはアイデア・マンだ。それとBirchも素晴らしいね。彼は音楽と政治を混同しない。ジャマイカ人では珍しいよ。

これからの音楽性、スタイルをどう展開していこうと思っていますか?
Craig:もっともっとヴァラエティを増やしていきたいね。その為にもっとハード・ワークしなければ。そうしていけば、自然と才能も豊かになってくるだろうしね。日本語、スペイン語でも歌える様になろうと思っているよ。
O'Neil:とにかくVoice Mailの曲を聴いて欲しい。オーディエンスの数をどんどん増やせるように頑張っていくよ。




"Hey"
Voice Mail
[Pony Canyon / PCCY-01758]